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JIM-NETはイラクのがん・白血病の子どもたちの支援をしています。


■特集:モスルからのメッセージ

  No.1
モスルへ! 殺到するがん患者たち


  7月13日、JIM-NETアンマン事務所にモスルの女医からメールが届いた。

  実際のところ、私たちはほぼ100%JIM-NETの支援にたよっています。私たちはほかに薬の供給源がありません。かつて患者の家族に頼んで薬を買いに行ってもらった町の薬局も脅迫をうけ、1か月前に閉店してしまいました。
  先月はJIM-NETからの薬の供給で需要の99%近くをまかなうことができました。しかし、今月(7月)は、最初から多くの患者が押しかけているのでどうなるかわかりません。バグダッドのイスカン病院(セントラル小児教育病院の俗名)からもモスルに何人もの患者が移ってきています。彼らがイスカン病院に行くと、病院の医長が殺されたらしく、電気も水道設備も壊れていて、医者もいなかったのだそうです。(*)
  2日のうちに3人の患者がバグダッドから来て、合計8人の新患です。2日間で!!!
  どうやって、たくさんの患者に化学療法を施せばいいのでしょうか。シリアから彼らの親戚でも呼んで様子を見るようにさせればいいのでしょうか? (**)
  保健省はこの10か月以上、何の薬も供給してくれません。(JIM-NETの)他には化学療法に必要な薬を援助してくれるNGOはありません。Vamcomycin やCefepimeなどの強い抗生物質や他のカニューラ、シリンジなどの器具でさえ、私たちが、ドナーからお金を集めて、特別な薬局をなんとか探し出して買っていましたが、幸運なことにイブン・アル・アシール病院長が、良い結果が出るようにと、これらの器具と強い抗生物質について、病院の独自の予算を作り、来月から私たちに供給することを計画しています。しかし、その中には肝心の抗がん剤は含まれていません。
  JIM-NETは抗がん剤を供給してくれる唯一のNGOなので、JIM-NETが薬を送ってくれなければ私たちは、治療をやめるしかありません。
  病院に薬があれば、患者にお金はかかりませんが、そうでなければ、高いお金を出して一般の薬局から買わなければなりません。ほとんどの患者は貧しく、3日がかりでアンバルなど遠くの州からやってくる患者も何人かいます。
  彼らに薬を買う余裕はありません。薬が買えない以上、多くの家族は子どもたちに治療を受けさせようとはしないでしょう。どうか薬の支援を続けてください。

Dr.L (イブン・アシール病院)

写真(左)の少女はモスルの白血病患者
上の写真は4年前のモスル市内の風景

* イスカン病院の状況について、現地のドクターの話では、医者の数が減っているのは事実だが、残った医者で一生懸命やりくりしているとのことである。
** イラク戦争開戦以来、多くのイラク人が戦禍を避け難民となって周辺諸国へ逃れている。そのうち最も多くのイラク人が流入しているのがシリアである。UNHCRの資料によれば、イラク難民は行き先別に、シリア=120万人、ヨルダン=75万人、エジプト10万人、イラン=5万4千人、レバノン=4万人、湾岸諸国=20万人、そして国内難民=190万人となっている。

  TVニュースなどで何度もモスルが出てきていたように、6月はモスルの治安もかなり悪かったために、患者数は多くなかったようだ。 また、5月に送り出した薬が輸送の遅れでたまたま6月に届いたため、6月は薬がある程度行き渡ったものと思われる。しかし、7月は、初旬から予想外の患者が押しかけたため、6月中に発注した薬のリクエストでは足りず、追加の緊急要請が来た。(7月10日)

  次回は、患者の今の様子をお伝えします。

  



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