|
●■ 5月6日:バスラ情勢、熱を出したファートマ
今日もズベイル地区は朝9時から停電が続き、夜になっても電気がこない状態が続いている。
バスラ産科小児科病院は、昨日6度目の水補給が行われ、発電機を稼動させることもできているため、なんとか医療行為を続けることができている。
バスラの水不足は拡大しつつあるようだ、飲み水は確保できるが、生活用水が供給されない家庭が増えており、そのような地域は電気もきていない。発電機が使用されているというニュースを先日お伝えしたが、多くの家庭は1台300ドルもする発電機が買えないのが現状だ。もしあったとしてもその電力量は小さく、エアコンやテレビなどは十分に動かないという。灯りのためだけに、市民は「カナヅチで頭をたたかれている」ような騒音に耐え続けている。イブラヒムは発電機を持たないため、ここ数日は真っ暗闇の中での生活を強いられている。
このような状況に疲れて切ってしまったのだろうか、娘のファーティマが熱を出して寝込んでしまった。今日は大好きな学校も休んだ。イブラヒムも心配している。
バスラは衝突がほぼ収まった現在も不穏な空気に包まれているという。今日はバスラの中心部のモスクにある集団墓地から40人の身元不明の切断された遺体が発見された。また連日、大量の武器も押収されている。政府の行っている家宅捜索は現在も遂行中で、毎日どれだけの量の武器が押収されているかなどの発表が行われている。またその大半がイランで製造されたものだといわれており、イランによる介入に対する批判が日に日に高まりつつある。
イブラヒム:「バスラは現在でも武装勢力の温床となっており、恐ろしい武器がバスラ中に溢れています。一般市民までも護身のために銃をもつようになているので、いつか私達もこのような武器の被害者になるなるのではないかと恐れています。普段の生活においても気を抜くことはできません。例えば、病院に行くのに毎日違うルートを通るようにしたり、出勤時間をずらしたり、同じ服は続けて着ないようにするなど細心の注意を払うよう心がけています。」
いったいいつになったら人々が普段どおりの生活ができるようになるのだろうか。3月末に発生したバスラ危機は現在も燻ぶったままだ。犠牲者の6割から7割が一般市民であり、その大半が女性、子どもであるとの報告がされている。
(写真:azzaman websiteより)
⇒戻る
|