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4月23日:ズベイルの子どもたち
今日からイブラヒムによる食料支援が開始された。バスラ市からほど近いタミーミーヤ地区の問屋から、食料を自宅まで一旦移し、そこから病院に運んで、病院を訪れる患者さんに配給を行うのだ。しかし、このタミーミーヤ地区は危険な地域で、つい先日もイブラヒムはここで銃撃戦に巻き込まれ、5時間もスーパーマーケットに身を隠した事があった。そのような地域であるために、イラク軍の交通規制が厳しくなっていて、車はそう易々と通してはもらえない。今日もやっとのことでタミーミーヤ地区からズベイル地区に戻ってこれたそうだ。
最初の食糧配給は、ここズべイル地区の貧しい病気の子ども達だ。訪ねたのはサブリーン・ハーフェズ。14歳の女の子。右目にがんを患ったため、摘出手術を受けている。彼女の家はとても貧しく、ズベイル地区の違法居住区に住んでいる。イブラヒムが彼女を訪ねると、彼女は突然の訪問にとてもびっくりした様子。
サブリーンは「イブラヒムおじさん、今までどこに行ってたの? どうして早く帰って来なかったの? とても心配してたのよ!! でも無事にバスラに帰ってこれてよかったぁ〜。」と、両方の頬にキスをしてイブラヒムを歓迎してくれた。
イブラヒムは、「米や、砂糖などの食料を持ってきたことをサブリーンは大変喜んでいました。でも私がここ1か月程顔を見せなかったことに最後までぶつぶつ文句を言ってましたが…(苦笑)」
次に訪れたのはサラーフ・ハーニー。白血病の少年だ。イブラヒム先生が訪れたとき、サラーフはあまり元気がない様子だった。病院で化学療法を受けたため、発熱していたのだ。それでもイブラヒム先生の訪問と食料の配給にはとても喜んでくれた。
「明日は病院に行くから、また会えるね!」と、イブラヒムと明日会う約束をした。今日はその他にもズベイル地区の3家族を訪れて食料を届けたそうだ。
イブラヒムは、「久々に子ども達に会えて嬉しかったです。どの家を訪問しても決まって、どこに行ってたの? 心配したよ! と言われてしまいました。ここ一か月はバスラにいた彼らのほうが危険な目に遭っていたのに、私の方が心配されてしまいました。今日訪問した子ども達はとても貧しく、両親がいなかったり、病気だったりする子ども達です。彼らは住所すら無いようなところで粗末な家に住み、厳しい生活を送っています。今回のバスラ危機で値上がりした物価のために食料を買えない家庭もたくさんありますから、食糧の配給はすごく喜ばれます。ただし今回の衝突のために多くの商人がバスラから他の地域へ出ていってしまいました。また港も軍の厳しい監視下にあるので食料が入って来にくくなっています。食料がさらに値上がりすることが懸念されます…。」
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