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● 4月12日:「太陽の男たち作戦」レイラ
『太陽の男たち』は、ガッザン・カナファーニーの小説のタイトルだ。このパレスチナ人作家は、1955年の終わりには、クウェートで英語教師をやっていたという。
湾岸戦争後、多くのパレスチナ人はクウェートを追放、あるいは自ら去っていった。残ったパレスチナ人たちは、ひっそりと暮らしている。どこかイスラエルのパレスチナ人(難民にならずイスラエル国籍を取得した人々)にも似ているような気がする。それぞれの社会で辛酸を舐めながらもなんとか暮らしている。
カナファーニーの小説は、クウェートに密入国しようとバスラに集まってくるパレスチナ人の話だ。給水タンクに忍び込んで、国境を越えようとする3人の男たち。しかし、イラクから国境を越えたのはいいが、あまりにの暑さに、タンクの中の3人は干からびて死んでいたという、行き場のないパレスチナ人のストーリーだ。もし、タンクにでも忍び込んで国境を越えられるのなら、利用しない手はないだろう。
私たちの作戦は、クウェートから逆行してバスラまで水を運ぶのである。
クウェートから国境を越えたすぐの町はサフワンと呼ばれている。今回、サフワンでは、大きな衝突は起きていない。しかし、バスラからは離れているために支援物資は届かない。
レイラ・ファルハーンは、4歳の女の子。5人兄弟で、生後7か月から白血病になった父はタンクローリーの運転手だったが、2年前テロリストに殺害された。誰も家計を助けてくれる人がいないので12歳の兄がマーケットで荷物運びをやって稼いでいる。一家の働き手を失った家族はレイラを病院に通わせる余裕はなかった。レイラのがんは再発した。(写真は亡くなる数日前のレイラ)
JIM-NETが交通費をカバーする約束をしたのだが、幼い少女は、今年1月に息絶えた。このようながんの子どもたちは、特別な保護が必要だが戦争は容赦しない。今回、武力衝突による病院の閉鎖で子どもたちの治療が中断した。そのために多くの子どもたちがレイラのように命を落とすのではないかと心配だ。
水を配りながら、がんの子どものようすを見て一日も早く治療を再開させるのがこの作戦の重要なポイントだ。
JIM-NETローカル・スタッフのイブラヒムが手をかけているの荷押し車を使い、長男がクウェートから来たトラックの積荷をイラクのトラックへと移す。この労働による収入で一家を支えている。
バスラ危機ではイラク−クウェート国境が閉じていたので、荷物を運ぶトラックもなく仕事はなくなっている。
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