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犠牲際(イードルアドハー)
ヨルダンは、1年で最大のお祭りである犠牲祭の真最中です。この期間に、かつて予言者イブラヒームが自分の息子を神への生け贄に捧げようとしたことに因んで、イスラーム教徒は羊を生け贄にするのですが、今回、僕の恩師である方から、この犠牲羊を代わりに屠り、都市難民の方々に別けてほしいという要望を受け、引き受けることになりました。 僕が向かったのは、アンマンの郊外にある犠牲羊の牧場です。この時期は、少し町はずれに行くと、小さな柵の小牧場のようなものがあちこちに目につくようになります。その中に20頭ほどの羊が囲われており、みんなこの中から羊を選んで買って行くのです。(僕が訪れたときも普通自動車でやってきて車のトランクに羊を押し込んで持って帰る人がいました。) 牧場主に「誰による捧げ物だい?」と問われたので、僕は恩師の名を告げました。するとそれまで羊の世話をしていた他の人々も手を止め、辺りが静まります。みんなの視線が羊に集まりました。僕は寒さと緊張で身体中の筋肉が硬直していました。羊の首に刃があてがわれ、 解体した羊を小分けにしてもらい、普段付き合いのあるイラク人家族のもとに届けました。羊丸々一頭なのでかなり重量があります。どの家庭も笑顔で出迎えてくれました。 イード・ムバーラク 写真(上から):生贄になった羊、ヌーラーンちゃん(右側の少女)と家族、ハイサム君とお父さん 07年12月23日 加藤 丈典(JIM-NET)
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