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JIM-NETはイラクのがん・白血病の子どもたちの支援をしています。

限りなき義理の愛大作戦
一方現場は? (1)

 緊急事態に備える

今回の出張目的のひとつはイラクのドクターとの面談でした。内戦状態と呼ばれるイラク。これからどうなるのか、ある程度予想を立てて早めに動くことが肝心です。1月1日から2日間にわたって、アンマンのホテルでバグダッドの医師から報告を受けました。(佐藤 真紀::JIM-NET事務局長)

〜ドクターの話〜

 まず、アンマンへの渡航に関して、サダムの処刑直後だったせいか、飛行場へ行く車が見つからない。現在は航空会社指定のタクシーがあるが、ドライバーが何人か殺されているために車の手配が大変だった。アンマンでは2時間待たされた。質問はほとんどなく、ビザは48時間のトランジット。サダムが処刑された最初のヨルダンへの入国だったので厳しかった。前の客は、スンナ派かシーア派かと聞かれ「私たちはイスラムだ。それが気に入らないのだったら入国拒否すればいい」と開き直っていたという。
 バグダッド市内では、スンナ派地域とシーア派地域に分かれてきている。スンナ派住民を脅し、殺した後にシーア派住民が逃げてくる。同じことがシーア派地域で起きている。実際、何がどうなっているのかわからない。
 民兵は@スンナ、シーアのセクトが持つもの Aギャング(お金目当て) Bすべてを破壊しようとする者(外国から来たテロリストや工作員のことか)の3種類に分けられる。
 政府関係者や医者や、散髪屋、パン屋そして数日前は数人の飛行場へ行く専門のタクシードライバーが殺されている。彼らはともかく日常生活を麻痺させようともくろんでいる。そうすることで政権が変わると思っているのだろう。今、宗派ごとの避難が始まっている。民兵が住民の入れ替えを行っているのだ。たとえば、同僚のドクターは、このハッジ休暇の前日に家を出た。アルカークという地区の西側にいたけれど、家の前に、出て行けという張り紙をされたからだ。多くの人たちが去り、家賃の高い家を借りている。多くの人はさらに、(イラク北部の)アルビルやスレイマニアに逃げている。そして南にも逃げた。政府は、人材不足を抱えることになった。病院も同じで、多くのドクターが去っている。スペシャリストがいない。小児科でも、5〜6人が6か月の間に去った。北イラクに行くかイラクを去っている。多くの病院が受け入れができない。アルカークはスンナ派が牛耳っているので、シーア派のドクターが殺されている。そして、今度は、復讐のために、スンナ派のドクターを殺すというレターが回っている。
 医者はTVに出なくたって有名人だ。町の誰もが、医者にかかわるわけだから…。そのために皮肉なことだが、狙われやすくなってしまった。

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佐藤 真紀(JIM-NET 事務局長)
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目次現地情報アンマンから2007限りなき義理の愛大作戦 現場篇 1
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