バスラ戦キックオフ
6月10日、ワールドカップが始まって2日目。
ヨルダンではペイチャンネルと契約しないとTVが見られないとあって、子どもたちも不満たらたらです。サラセミアで長期治療中のアハマッド・ザーキ君も、すっかりご機嫌斜め。「ホテルのオーナーに言ってTVを部屋で見れるようにして」とお父さんに食ってかかります。(左写真
アハマッド怒りのシュート)
ホテルのオーナーはせめて皆で見れるようにとガレージに特設TV会場を設けました。
オーナーのおかみさんは、イギリス人。パレスチナ人のオーナーと結婚してホテルをきりもりしています。息子のハリール君は、もちろんイングランドを応援しているので、この日、パラグアイに勝ってうれしそうでしたが、順当勝ということで冷静そのもの。
アハマッド・ザーキー君と、昨日、バグダッドから検査のためにやってきたアハマド・サラーム君も喜んでTVを見ていました。近所のおっさんたちも見に来ていました。(右写真
ハリール君はイングランドのユニホームで応援)
メンバーが足りない!
さてその夜…。今回は前回発送を見合わせたバスラに向けて薬をけりださなければなりません。今まで前線で体を張っていたイブラヒムが、お父さんが亡くなったためにしばらく戦列から離れることになりました。スーパーサブとして参戦していた攻撃的MFハラブンも去り、 人手不足がますます深刻になってきたJIM-NET。猫の手でも借りたいところですが、肝心の猫は、ブレーカーの電線を引っかいて感電し、いたましいことになった上、事務所が一時停電になるという騒ぎが起きました。おまけにこの暑さで、感電した猫の死体からアパート全体に悪臭が漂ってきました。(右写真
ねこの手を借りるはずだったが…)
どうしてこんなことになったのかというと…。
西村陽子さんの話では、アンマンでは、電気代を払っていないとペンチで線を切っちゃうこともあるとか…。しかも、運が悪いと電気代を払っていても間違えて電線を切られてしまうこともあるそうです。それで、お金払ったらどうするかというと、切った電線をまたよりあわせて、テープを巻いて終わり。そこを猫がいたずらしているうちに漏電しちゃったんでしょう。猫もとんだ災難でした。
一階のブレーカーを見に行くと、子どもたちが臭い、臭いと鼻を押さえています。猫が首を突っ込んだままの姿で死後硬直していたために、引っ張り出すのも一苦労。運悪く第一発見者の一階の子どもが引っ張り出す作業を押し付けられていました。

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今回の作戦は、非常にシンプルです。薬は一箱にまとめ、金額も50万円ほど。危険なバグダッドには攻め込まず一気にアンマンからバスラにけりこむというもの。ただし、バスラ市内のガードが硬く、どう切り込むかが悩むところ。
運送会社が先週襲われたという話も入っていて、こういうときは、無理せずに小さくけり出すのも作戦です。最後は、前線に切り込むドライバーの勘と経験に頼るしかありません。(左写真
白血病で治療中イラク人家族も応援に来てくれた)
佐藤真紀 (事務局長)

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