現地情報アンマンから2006
砂漠のゴール作戦 キック・オフ!






キック・オフ!
 2006年ワールドカップ。もしイラクが出場できるのなら、今の内戦に近いイラクが、一気にひとつにまとまるチャンスだったのにと残念です。

戦を練る佐藤真紀
 さて、アンマンでは、「砂漠のゴール作戦」がドイツ・ワールドカップに先駆けてキックオフです。

  5月28日、バグダッド、バスラ行きのクルマがなかなか手配できません。今のイラクは治安が悪く、ヨルダンからイラクに行く人がなかなか見つからないのです。
 運送会社からも、アリババ(物盗り)対策で、できるだけ目立たないようにかさを減らしたり、要冷蔵の薬については、今までクーラーボックスを使っていたのを、これも目立つのでやめにしてほしいとのこと。したがって、毎回クーラーボックスは発砲スチロールを調達してきて手作りです。

     薬を箱から出して小分けする作業


自家製クーラーボックス用の発布スチロールを用意


 アラブの子どもとなかよくする会から参加の西村選手は、1か月間、日本に帰国のため、佐藤監督と作戦を綿密に打ち合わせ。
 バグダッドと違い、バスラは、アンマンからカルバラを経由しての直行便が安全です。
 まず28日の夜、アンマンを経つ直行便を押さえました。
 問題は、バグダッド便が出るかどうかです。これには要冷蔵の薬があります。クルマさえあればバグダッドには、翌日の昼過ぎには到着する見込み。手製のクーラーボックスに保冷剤を入れておくと冷たいままでバッグダッドに到着。そこでアブ・S選手が受け取り、自宅の冷蔵庫にいったん保管してから、翌朝バグダッドの病院へ届けます。バスラには、別のクルマを手配して送り出します。


  クーラーボックスの手作り


小さく梱包した薬を積み込みます
 

アブ・Sが、ボールをキープして、タイミングを見てバスラへ転がして、イブラヒムがフェイントをかけて、ドクター・フサムがけりこむという感じでしょうか。
 絶対にシュートをはずせないので、ゴールが決まったという知らせを聞くまでは落ち着きません。金額的には、総額160万円くらいになりそうです。
 5月29日、バグダッド便は、アブ・Sのシュートでゴールを確認しました。 アブ・Sは、電話で「クーラーボックスはすばらしい!」とほめてくれました。
 バスラは、もう少し時間がかかりそうです。

佐藤 真紀 (事務局長)

今回送った薬品 (●は要冷蔵)
■ バスラ産科小児科病院
●Vincristin x 100 vials / ●Vinblastin x 25 vials
Dacarbazine 200mg x 30 vials / Endoxan 500mg x 30 vials
Spinal needle 22G x 50 pieces

■ 子ども福祉病院(マンスール)
Asparaginase x 44 vials / Daounorbicin x 25 vials
Methotrexate 500mg x 50 vials / Vesanoid x 3 bottles
●Vincristin x 150 vials

■ セントル病院
Asparaginase x 45 vials / Daunorbicin x 25 vials
Fortum x 31 vials / ● Vincristin x 150 vials

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