現地情報アンマン2006
速報:第5回JIM-NETアンマン会議
報:第5回JIM-NETアンマン会議

 JIM-NET第五回アンマン会議が無事終わりました。
 9月20日の会議に、日本から医師3名、看護師1名、そして関係団体から6名、JICAから1名が参加。イラクからは医師5名、JIM-NETのローカルスタッフ1名。合計17名の参加になりました。
(写真は参加者の記念撮影)
 JIM-NETの代表の鎌田實医師は、冒頭で以下のように挨拶しました。
「日本の多くの人たちは、イラクの方たち、とくに子どもたちを心配しています。講演会などで話してまわると、想像以上の寄付が集まります。日本の有名なジャーナリストや俳優なども寄付してくれる。個人個人の小さな寄付から、企業まで応援してくれているのです。
佐藤さん(事務局長)や僕とで出した本の売り上げやCDの売り上げは、イラクの子どもたちを助ける薬代に使われます。買う人たちはみんな、イラクを応援しようとする気持ちです。イラクを支援するNGOはどんどん撤退しているので、ますますJIM-NETが支援していかないと、子どもたちの薬は足りなくなっていくだろう。今後もJIM−NETは毎月350万円の薬を4病院に寄付することを計画しています。その範囲の中で、どんな薬が必要か今日この場で議論していきましょう。」

 会議の内容は、JIM-NETのこれまで6か月間の実績の確認。薬の支援金額は、今までの2倍になっています。保健省からの薬は十分ではなく、他のNGOが撤退していく中でJIM-NETががんばらざるを得ないのが現状です。JIM-NETは、この先6か月も支援を減らすことのないよう決意を新たにしました。現在製薬メーカーにも協力してもらうように交渉しています。そんな中でもイラク側での工夫も見られます。
 KIMADIA(イラク保健省が管轄する医薬品供給公社)の倉庫の薬が滞りなく病院に届くように、薬剤師が週2回程度様子を見に行き、足りない薬の情報交換をして、調整しているとのこと。また、病院間で調整して余っているところから足りらない薬をまわしてもらったりしています。
そんな中でこんなエピソードもうまれました。
 JIM-NET現地スタッフのイブラヒムは、骨髄穿刺針が、他の病院に400余っているという話を聞きつけました。そこで、注射針400本をJIM-NETのお金で街の薬局で購入し、病院まで行って交換してもらったのだそうです。骨髄穿刺針は普通の注射針に比べずい分高価なので、この物々交換は、たいへん有意義でした。
 JICAからは、日本政府も薬などの消耗品へはお金を出しにくいが、医師や看護師の研修などに力をいれていきたいとの意思表示がありました。(写真は「サダコ」・虹基金の大倉記代さんよりいただいた「まけないぞう」のお土産に大喜びのイラクの医師)

 さて、後半は、移植技術を高めようと、臍帯血バンクの話や、死亡原因のデーター解析に関して、活発なディスカッションがありました。イラクの医師にとって、非常に有用だったようです。

 今のイラクは、市民生活が麻痺するほど、テロや脅迫や殺人が繰り広げられています。医師たちにも脅迫状が届き、イラクから離れる人たちも増えています。そんな中で、イラク国内にとどまって、子どもたちの命を助けようとがんばっている彼らには、本当に頭が下がる思いがしますが、その彼らから「がんばれるのはJIM-NETの支援のおかげだ」と言っていただきました。

 詳しい報告はHPに随時掲載します。どうぞご期待ください。

9月28日
佐藤真紀 (事務局長)
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