ちょっと(ずいぶん)遅くなりましたが…
“サンタの穴あき靴下作戦お年玉編”完了!
そして、西村帰国いたしました
“あけましておめでとうございます…”という言葉があまりにも似合わない季節になってしまいました。周囲はすでにバレンタイン作戦の真っ最中です。報告が遅れてすみません!
「盆も正月もない」ヨルダンの新年であった。
イラクの選挙前後から、イラク−ヨルダンを行き来する車の数が激減し、サンタの穴あき靴下作戦で準備した医薬品と子どもたちへのプレゼントの絵本、メッセージカードをすべて送り出さないうちに年が明けてしまった。靴下の穴からこぼれ出てしまったプレゼントということでお年玉として新年早々に送ろうとしたのだが、年が変わったとたん、なにやら新しい規則ができたとかで、イラク−ヨルダン間の国境での車の通行がさらに滞ることになった。新年からカレンダーとのにらめっこだった。
バスラの電話の状態が悪いらしく何日も連絡が取れず、病院に荷物が着いたことが確認できたのは、西村が1月7日夜、空港に向かう2時間前のことだった。バグダッド行きの荷物の到着は日本に帰り着いたあと、メールを開けてようやく到着が確認できたのだった。
しかし、最終的には“冬のかき氷”“サンタの穴あき靴下”の作戦中に10便をこえる医薬品を無事、イラクの病院に届けることができた。以前にも増して、輸送、治安状況の悪い中 、すべての荷物が無事にイラクの病院へ、イラクの子どもたちのもとへ届いた。薬剤師のハイサムや輸送会社のアブ・マージンは大晦日の夜まで、いやな顔もせず、作戦につき合ってくれた。
「西洋式のカレンダーの年が変わるってだけのことだから、別にいいよ」と。
(左の写真は、北海道で綿井監督作品「リトルバード」を上映した人たちが作ってくれたタペストリー。取り合いになるも、モスルの病院に決定!)
現地で協力してくれたヨルダン人、イラク人の皆さん、そして、JIM-NETに寄付や励ましを寄せてくださった日本の皆さんに心から感謝いたします。
そして、帰国。西村は20日(1月)に “サンタの穴あき靴下作戦”に協力してくれた岐阜の中学校を訪れて、生徒たちに報告をした。
イラストや折り紙でかわいらしく、楽しく仕上げてくれたお見舞いカード…。イラク国内でのセキュリティー上の理由から
「文字を一切書かない(お見舞いの言葉はヨルダンにてアラビア語で書いてもらった)」という配慮をしてカードを作っていただいた。それを、元祖“穴あき靴下”の高遠菜穂子さん(右の写真)がヨルダンまで持ってきてくれ、バグダッドとバスラの3つの小児病院に薬や本と共に届けた。(実は、ヨルダンでこのカードを見たとき、アンパンマンの絵が数多くあるのを見つけ、「ピカチューはアラブでもかなり有名だがアンパンマンはちょっと見かけたことがない…わかるかな?」と心配になったのだった。そこで、イブラヒム氏にきいてみた。すると「あー、知ってるよ」との答え。そういえば、「ラジュル・ホブズ」というアラビア語の名前までちゃんとあると聞いたことがあるのを思い出した。“ラジュル”はアラビア語で男(MAN)の意味、“ホブズ”は丸い形のアラブ・パン…。アンパンはないけど、ホブズに目、鼻、口をかいたらそっくりではないか!
さすが、日本のアニメ!!であった。)
そもそもこのカードをイラクに送ろうと思い立ったきっかけは、この中学生たちが、「イラクの子どもに手紙を書きたいと言っているがどうか?」という担任の先生からのメールであった。大急ぎでカードを作ってもらい、ヨルダン経由でイラクの病院の子どもたちのもとに届けた。薬と絵本、そして、このカードがイラクの病院に無事着いたことを知らせてきたイラクのドクターのメール(英文)を中学生たちに読んで聞かせると、何人かの生徒の顔がぱあっと明るくなるのがわかった。
2003年のクリスマスに、西村が日本の子どもの手紙や絵を持って、バグダッドのある中学を訪れたとき、女子中学生が「遠い外国に私たちのことを心配してくれる友達がいるということがとてもうれしい」というメッセージを返してくれたことがあった。子どもたちが自由に手紙をかいたり、絵を交換したりできる、そんな日が一日も早くイラクに訪れることを願ってやまない。
西村
陽子 (アラブの子どもとなかよくする会)
06年1月26日
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