4. 選挙へ行こう!
モーメンホテルの愉快な仲間たち
朝、会議が終わると、イブラヒムとイラク飯屋にいきました。
アラブの新聞を見ると、一面にはユダヤ人が選挙に行ったという話。聞くところによるとイラクに住んでいたユダヤ人が、サダム政権崩壊後にイスラエルへ脱出。今回の選挙でわざわざヨルダンまで来て投票したそうだ。
イラク飯屋でウェイターをふと見ると、指が紫になっていました。札を数えるのにゴムサックでもしているのかなと思いきや、選挙に行ってきたそうです。(左写真)
夕方、モーメンホテルの仲間たちが選挙に行くというのでついて行くことにしました。イブラヒムは、もじもじと「行かないよ」といっていましたが、みんな楽しそうに出かけていくのを見て、気が変わったようでした。というのも前の日にアブ・ムシュタバが、「指が紫になっているとムジャヒディーンにつかまって、指を切られるぞ!」と冗談を言っていたのを聞いていたので怖くなったのでしょう。
子ども2人と青年1人(彼は17歳なので選挙権はありません)選挙権のあるおやじが3人+外国人1人のグループで選挙に行くことになりました。普段あまり外に出ることがないがんの子どもたちは、外に出るだけでうれしそうです。
(右写真:いざ選挙へ向かうモーメンホテルの愉快な仲間たち)
バスに乗って投票場の近くまで行きます。すると人だかりがしていて何か事件が起きたようでした。警官がたくさんやってきます。交通事故のようです。最近ヨルダンでは交通事故が多く、日本人も、テロに巻き込まれるよりも交通事故に巻き込まれる確率のほうが圧倒的に高く、私たちも気をつけなくてはなりません。
さて、投票会場の学校の前に着くと、子どもたちはうれしくて大はしゃぎ。こちらの学校は、なぜか壁が高く、まるで城壁のようになっているので、こういう選挙にはもってこいなのかもしれません。(左写真)
校門をくぐるとセキュリティチェックがあります。私はそこで彼らが投票が終わるのを待っていました。セキュリテェイの話では、昨日は400人くらい、今日は700人くらいが来たそうです。
モーメンホテルの仲間たちが選挙を終えて出てきました。みんな紫に色がついた指をうれしそうに見せてくれました。
「こういう選挙は初めてだ。たくさん番号が並べてあって、好きなところに×をつけられる」
「×をつけたのか? チェックマークじゃないとだめだぞ。」
「何を言う!? 俺はサダムの信任投票でも勇敢にも×をつけたぞ!」(右写真:アハマッド君も投票?)
冗談の尽きないおやじたちです。
なんとちびっ子のアハマッド君の指も紫に染まっているではないか!?
「投票してきたの?」
「○○に投票してきたよ!」とうれしそうである。帰りのバスの中でもはしゃぎまくるおやじと子どもたちであった。
イブラヒムは、「イブラヒム、感動した。でも、誰に投票したかはナイショね」(左写真:思わずピース。帰りのバスで)
隣にいたアハマッド君は、「○○○にしるしをつけていたよ」とこっそり教えてくれました。
一方バグダッドでは
バグダッドではすでに車の通行を規制しており、そのせいか子どもたちが通りでサッカーをやっているそうです。
友人の話では、現地時間の21時ごろ銃声が聞こえて、そのせいで戦車が行き来する音が聞こえていました。明日、いよいよ、本番を迎える選挙。イラク国内はぴりぴりしているようです。(右の絵は、アハマッド君が描いた「選挙」)
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