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クウェートは劣化ウラン弾にどう取り組んでいるか

クウェート レポート

5.まとめ

  1. 湾岸戦争から20年経つが、未だに、劣化ウランの汚染が完全に除洗されたとはいえない。2003年のイラク戦争での新たな汚染物もクウェートに流れてきている。
  2. IAEAの調査でも、劣化ウラン弾そのものがいくつか発見されており、それらの処理が重要。劣化ウラン弾は見た目がわかりにくいので注意が必要
  3. クウェート軍が、劣化ウランに関して、注意を呼びかけるパンフを作っている。
  4. アメリカが汚染土を6700トン引き取ったことに関しては評価できるが、中身の確認が必要。
  5. NGOが、メディアに積極的に発言し、注意を喚起するとともに、モニターを行っており、最悪の事態が避けられる。クウェートは、今後原発を建設する予定であり、NGOの役割はさらに重 要になる。
  6. クウェート政府は、劣化ウラン禁止に向けて、重要な立場を担うべきである。

今後の予定

2月25日前後でクウェートの追加の調査を行う。
イラクでの最近の劣化ウランに関する取り組みをまとめる。
11月6日の戦争と武力紛争による環境収奪を防ぐ国際行動デーに向け報告書をまとめる。

資料:クウェートにおける劣化ウラン弾に関する事件年表

1990年8月
1991年
イラク軍がクウェートに侵攻
1月17日、多国籍軍の攻撃が始まる。
2月25日にクウェート開放
米軍が攻撃の祭に劣化ウラン弾を使用。
:湾岸戦争で使われた劣化ウラン戦車砲弾は1万4000発
120mm砲弾=10.7ポンド、105mm砲弾=8.5ポンド
サウジアラビアで訓練時に7000発
実戦で4000発、火災や事故で3000発が損失
A10攻撃機用30mm機関砲弾、94万発
一発当たり272g
湾岸戦争戦争で飛散した劣化ウラン総量
350トン
1992年 米軍の劣化ウラン弾使用が問題になり始め、イラクやクウェートにも情報として伝わる。この頃クウェートは、イラク軍の破壊された戦車を戦利品として飾っていた。
1994年 クウェート政府は、戦車など汚染されたスクラップをウム・カワーティに保管したと思われる。アメリカ軍がクウェート、サウジ、バーレーンで調査
2000年 環境団体グリーンラインが立ち上がる
2001年2月・9月 クウェート政府が汚染箇所11箇所を指定し、IAEAに調査を依頼
IAEAチームが9月に派遣
湾岸戦争から10年後の2001年、
クウェートは、毎年11月6日を、「戦争と武力紛争による環境の収奪を防ぐための国際デー」と
するように国連に提案。イラクも劣化ウラン弾による環境破壊を引き会いに出し、合意。
2002年2月 IAEAチームが2月にサンプルをスイスに持ち帰り測定「劣化ウラン弾の破片そのものの一部が見つかったが、年間許容放射線量を越えない範囲であり、クウェート市民の健康に影響を及ぼすとは思われない」との見解ただし、劣化ウラン弾の残骸や汚染された戦車に長時間ふれた場合は、健康障害を引き起こす可能性があるが、そういった汚染物は立ち入り禁止区域にあり、市民が触れる可能性はすくない。
2003年 3月20日イラク戦争開戦
2005年 アメリカ軍、ドーハキャンプの閉鎖を宣言実際に閉鎖されたのは、2006年ごろ?
2007年1月・6月 米軍とクウェート軍が汚染された戦車の除去作業を開始(1月27日)クウェート保健省「クウェートは放射能汚染から解放された」と声明(2月17日)グリーンラインが、アル・ワタン紙で保健省の声明を批判クウェート防衛省が、環境博覧会でパネル展示(米軍との合同除洗作業や、放射能汚染物の注意マニュアルをブースで配布)
2008年4月 6700トンの汚染土をアメリカのアイダホに移動

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