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JIM-NETはイラクのがん・白血病の子どもたちの支援をしています。



 (4) Love, Imagination
       イラクの子ども医療支援
            チャリティーコンサート


  「童話館基金」の母体「こどもの本の童話館グループ」は、長崎市内に「祈りの丘絵本美術館」を構えています。グラバー園や大浦天主堂などに近く、観光客が多いエリアにある美術館です。絵本の原画展をすることがほとんどですが、2005年の9月から今年の2月までは、イラクの子ども達の絵画展も行いました。
 6月には前庭を造ってリニューアルし、長崎在住の絵本作家・長谷川集平さんの、長崎の街と人を描いたタブローの展示も始めました。地元の人々にも親しまれる長崎の新名所を目指しています。そこで、開館7周年とリニューアルを記念してイベントをしていくことにしました。その一連のイベントの収益はすべてイラクへの医療支援に使われます。いろんなイベントを入り口にして、イラクのことを知らない人達にも関心を持ってもらうことも目的のひとつです。今、自分の目に映らない人々の苦しみにも思いをいたしてほしい。イベントのタイトルはそんな思いを込めてLove, Imaginationとしました。
 第一弾は、長崎で活躍するジャズピアニスト小國雅香(おぐにもとか)さんのトリオのコンサートです。イラクの現状やドクターのことをお伝えするとショックを受けられ、イベントの趣旨に深く共感してくださいました。 
 お客様は、親子連れや小國さんのファンの方々、仕事帰りなのかスーツ姿の人など様々で、これまでの講演会とは雰囲気がちがいます。はじめはドクターが亡くなった子ども達のために一分間黙とうを呼びかけ、スピーチをしました(下記)。私はsalam alaikum (サラーム・アレイクム 人々の上に平和を、あなたが平和の中にありますように)という、このアラブの素敵なあいさつを紹介したいと思い、スピーチのはじめに入れてもらうようリクエストしました。皆さんじっとドクターを見つめてうなずきながらスピーチに聞き入っています。その光景を見て、「このイベントができてよかった」と思いました。
 スピーチは小國さんの心にも響いていて、最初の曲の後で「実はスピーチで胸がいっぱいになり、涙が出てしまいました」と一言。それから約二時間、小國さん達のすばらしい演奏を堪能しました。ピアノ、ウッドベース、ギターのしっとりした音で、選曲もコンサートの趣旨を意識したものでした。
 結果としてこのコンサートはとても良いイベントになりました。するだけに終わらずその後につなげていくことが大事なのはもちろんですが、これからいろんなイベントを企画してどんどん長崎を耕していきたいと思いました。イラクの医療支援と童話館の「子ども・家族・絵本」というキーワードをからめて、赤ちゃんのいる家庭、お父さん、中高生など様々な層にアプローチできるイベントを関係スタッフ皆で思案中です。

  
  The children of Iraq are caught up in war for the 3rd time in 20 years, with further deteriorating conditions brought on by the last war.
 
  Iraqi children face a very serious health hazards, almost 1/2 of Iraq's total population of 26 millions are children and UN agencies estimate that one out of eight dies before the age of 5, one third of Iraqi children are malnourished, one quarter do not have access to safe water, in cease rates of cancers and congenital malformations, deterioration in immunization levels, sanitation and literacy.
   As well as many Iraqi children have been killed or injured by terrorist incidents or as a result of military action. These are only few sufferings of Iraqi children.
   I would like to say that whatever the politics, whatever the right and wrongs of war, children are always the innocent victims, so I will be happy if we could able to alleviate some of the pain and suffering of Iraqi children, and I think the suffering of children is something none of us can ignore. In Iraq we had full trust in the Japanese people that they would be able to help and support Iraqi children.
   Thank you very much.

 イラクの子ども達は、この20年の間、三度の戦争(イラン・イラク戦争、湾岸戦争、イラク戦争)に巻き込まれています。前回の戦争はさらに悪い状況をもたらしました。
 イラクの子ども達はとても深刻な、健康上の危機に面しています。2600万人のイラクの全人口のうちほぼ半数が子どもです。国連の機関はこのように見積もっています。
8のうち1人が5歳になる前に亡くなります。イラクの子どもの3分の1は栄養失調、4分の1は安全な水を利用できません。がんと先天的な奇形の割合が増え、免疫レベルや衛生状態、識字率は低下しています、と。
 同様に、たくさんのイラクの子ども達がテロリストの事件や、軍事行為の結果、殺されたり傷つけられたりしています。これらはイラクの子ども達の苦しみのほんの少しにすぎません。
 私は、政治がどうであれ、戦争の正否がどうであれ、子ども達はいつも罪のない犠牲者であるということを申しあげたいのです。ですから、イラクの子ども達の痛みと苦しみを和らげるたいとのぞんでいます。そして、私は子ども達の苦しみは、私たちの誰もが無視できないものだと思うのです。イラクで、私たちはイラクの子ども達を助け、支えてくださることのできる日本の人々に全幅の信頼を寄せています。
 ありがとうございました。



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