サイト内検索
JIM-NETはイラクのがん・白血病の子どもたちの支援をしています。

    限りなき義理の愛作戦 @アファーク in ムハンマド・スダーニくんち

  2歳になったばかりのムハンマド・スダーニくんはイラクの南部クルナの出身。去年の冬、アンマンにやってきました。
  2006年10月、体調を崩したムハンマド君。両親は彼をバスラ産科小児科病院に連れて行きましたが、「非常に症状が重い、バスラではとても治療ができないタイプの白血病である」と医師に診断され、アンマンにやってきました。アンマンでの治療は順調に進み、一時は抗がん剤の副作用ですっかり抜けてしまった髪も元に戻りました。家では2つ年上のおねえちゃんとはしゃいだり、さかんにおしゃべりをしたりするようになり、そのにぎやかさを、お母さんは「うちには"バッバガー"が2羽もいる」と表現します。バッバガーはアラビア語で"オウム"です。ムハンマド君が何でもおねえちゃんの真似をするのでそう呼ぶのだそうです。
  ムハンマド君の家族がアファークのクラフトプロジェクトに参加するのは、このバッグ作りが初めてです。
「カレンダーをみんなで作っているって聞いたけど、私もぜひ仲間にいれてほしい」とお母さん。
「家でじっとしているだけの時間を有効に使える。何かやることがあるほうが生活に張りが出る」とはりきっています。このバッグにバレンタインチョコを入れて日本で売って寄付を集め、そのお金でイラク国内の病院に薬を送るのだと説明すると、
「そういう目的のためなら私たちはバッグ作りの報酬はいらない。ボランティアで作業します」とお父さんもお母さんも言います。でも、この家族は2007年の8月にアンマンでムハンマド君の治療を続けるための家賃が払えなくなりました。がんセンターの補助で治療費は確保されていたにもかかわらず、治療を中断してイラクに帰ろうとしていたのです。しかし、バスラの医師と相談したところ、「バスラでは薬が途絶えることが頻繁にあり、ムハンマドのようなケースの治療は難しい」と言われ、CADU-JP(劣化ウラン廃絶キャンペーン)からの家賃の支援を受け、アンマンに残ってもうしばらく治療を続けることを決めましたが、経済的には厳しい状態にあります。
  お母さんは、バッグの縫製だけでなく、縫い合わせたあとの縫い代の裁断や取っ手をつけるのも全て自分でやりたいと意欲的です。縫製の工程が終わると、お母さんが西村に電話をかけてきます。はさみや穴あけの道具などを持って、ムハンマド君のアパートを訪問し、共同で仕上げ作業です。夕飯を食べ、食後のチャイを出すと、お母さんの仕上げの仕事が始まります。その間、子どもの相手はお父さんの仕事。子どもが小さいので、針やはさみが危険ではないのか? とたずねると
「大丈夫! 近寄ったり、手を出したりしたら、チックンするからねって脅してあるから!!」とお母さん。そばで作業を見ているお父さんは、布を何枚か重ねて切ったら効率的じゃないのか? と隣からアドバイスします。
「じゃあ、やってみてよ。ぎざぎざのはさみ(ピンキングバサミ)だからそんなにたくさんは切れないのよ」
「いいから、俺にやらせてみろ!!」お父さんが切ると、布がはさみにからまってしまい、布がぼろぼろに…。
「ああ!なんてことを!! 一枚だめになったじゃないの!!!」と怒りながら、お母さんが切り直し、なんとかボツにならずにすみました。ムハンマド君はお母さんに頼まれると部屋の隅からクズカゴを運んできます。お姉ちゃんのシャヘッドちゃんは取っ手に使うリボンを一本ずつお母さんに手渡すお手伝いです。




西村陽子(JIM-NET/アラブの子どもとなかよくする会)






先行予約のページへ 限りなき義理の愛大作戦2008先行予約へ

     手作り     購入


HOME > プロジェクト/キャンペーン >アファーク・プロジェクト
お問い合わせ・資料請求