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2月23日 大阪
  昨日、関西国際空港に到着されたイブラヒム先生は、大阪市内に一泊され、今日は朝から大阪赤十字血液センターを訪問されました。
 職員の方の説明によると、白血病の治療には造血幹細胞の移植が有効で、骨髄バンクが移植を仲介していますが、適合する骨髄の提供を受けられない場合もあるそうです。一方で臍帯血(さいたいけつ)に造血幹細胞移植治療の可能性が広がっています。骨髄は6項目適合しないと移植できませんが、臍帯血は4項目でよいので有望だそうです。
 日本には厚生労働省が支援する日本臍帯血バンクネットワークが全国規模であります。バンクと提携している病院で出産する妊婦さんが、出産前に同意していた場合、出産直後、胎盤から臍帯血が採取されます。その臍帯血は血液センターで凍結保存され、適合する患者さんの移植に利用されるそうです。京阪神での実績と、保存手順の技術について、説明を受けたのち、実際の保存手順のデモンストレーションを見学しました。
 イラクで小児病院の充実に尽力されているイブラヒム先生は、いずれイラクでも同様のシステムが構築される希望を持っておられます。採取された血液を運ぶ十分な車両、新しいうちに保存する設備、交代で担当できる医療関係の技術者、全国を結びかつ個人情報を守るインターネットでの情報網、そのすべてが必要です。遠い道のりですが、今声をあげるところから早くに始めれば、5年後10年後、現実のものにしていける、と同行された井下先生もおっしゃいます。
"Do you have confidence?"(自信はおありですか。)という読売TV記者の質問に、イブラヒム先生は、
"Without confidence, nothing can be done."(自信を持たなければ、何もできませんよ。)と優しい微笑みを浮かべられました。
 血液センターの方も、技術者の研修など受け入れましょうと、今後の協力に前向きでした。

写真上:冷凍保存の容器を見学するイブラヒム医師と井下医師
写真下:保存処理のプロセスを見学中のイブラヒム医師と井下医師

リポート:藤井 正子 (CADU-JP)

 


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